ウルトラスタジアム舞洲様

▶︎ウルトラスタジアム舞洲(大阪府)

AIカメラ映像の活用アイデアで

誰もが気持ちよく施設を使える仕組みをつくる

カテゴリ:スポーツ施設
導入時期:2023年1月〜
導入サービス:STADIUM TUBE S2モデル×1台、映像視聴プレイヤー
目的:施設価値の向上
導入者様HP:https://stadium.ultra.jp

課題

・利用者の方に場所の提供だけではない新たな価値を提案したかった。

・以前から取り組んでいた映像の撮影や公開、利用者へのサービス提供をより運用しやすくしたかった。

・利用マナーの向上や注意喚起に対する決定的なアプローチ方法を模索していた。


活用方法

・施設利用者や大会の映像を撮影して利用者に提供している。

・利用ルールを守ってくれた利用者には無料で映像視聴プレイヤーのURLをプレゼントしている。

・試合後(特に公式戦)のジャッジ判定のVAR資料としても活用している。


効果

・サッカーをプレイして楽しむだけではなく、終わった後に映像を見返して楽しむ。また当日会場に来られない人たちにもLIVEで楽しめるようにするなど、施設利用を通してたくさんの付加価値を感じてもらえるようになった。

・利用者とのコミュニケーションツールの一つとして、お互いに気持ち良く施設を利用してもらえるようになった。

・国の補助金を活用し導入時の初期コストを下げることができた。

『ウルトラスタジアム舞洲』は大阪市にある、日本初の24時間利用可能な人工芝サッカーグラウンドです。

展示会での出会いをきっかけに、2023年の3月からSTADIUM TUBE S2モデルをご導入いただいています。

今回は施設の管理事業されている有限会社4-3-3の瀧内様にお話を伺い、AIカメラの施設独自の活用方法やこだわりについて語っていただきました。

お話を伺った方:
有限会社4-3-3 代表取締役 瀧内恵一様

大人のための、究極の「草サッカー場」

「ウルトラスタジアム舞洲」は2019年、大阪ホッケー協会が保有していたホッケー場の跡地に生まれました。大阪市内という好アクセスな立地でありながら24時間利用可能な、大人のためのサッカー施設です。そのコンセプトやこだわりについて瀧内様に伺いました。

「『ウルトラスタジアム舞洲』は、生涯スポーツとしてレベルに関係なくサッカーを中心としたスポーツを楽しんでもらうことをコンセプトにしています。

大阪市はもちろん全国にはこれまで24時間使える人工芝サッカー場のような施設はなく、またアクセスが良く、一般の人がすぐ利用できるサッカー場そのものが稀なものでした。市営の施設は事前登録が必要だったり、競技団体や優先大会で予約が埋まっていると使えなかったりするので、まずそのハードルを取り除き、本当の草の根スポーツを発展させる環境が必要でした。

仕事終わりの会社員の方や年齢性別関係なく、全ての人たちが、気軽にサッカーを楽しめるような場所をつくりたいと思いできたのがこの施設なんです。

ピッチは少し小さく、競技用というより「草サッカー場」として使っていただくことが目的ですし、実際そのケースが多いです。

平日は夕方や日中に子どものサッカースクールや大会でご利用いただくこともあれば、日中は仕事の方々が集まって、夜中や朝になるまでマラソンサッカーを楽しまれる大人のお客様もいらっしゃいます。

利用者の方のかゆいところに手が届く存在でありたいですし、みなさんには楽しみながら末永くサッカーを続けていただきたいですね。」

エンジョイとエンタメの二刀流!

鍵を握る「映像配信」が1度の利用で2度楽しめる施設に

『ウルトラスタジアム舞洲』ができる以前から、瀧内様は老若男女レベル不問のエンジョイリーグに20年以上携わられてきました。その時から施設利用者の映像のニーズを感じていたそうです。

「20年前のリーグ戦の開催当初から、各試合会場にビデオカメラを貸与してホームページにアップしたりDVDの販売を行ったり、ついにはYouTubeでの配信もやりはじめていました。

気軽にサッカーを楽しみたい人にとって、試合中に盛り上がるのはもちろん、その後にビールを飲みながらその時の映像をみんなで観て、ああだこうだ言うのがまたもう一つの楽しみなんですよね。

その時から、ただサッカーをするだけではない、+αの価値の提供を常に意識しており、「ウルトラスタジアム舞洲」でも“Playして楽しむ(エンジョイ)、Watchして楽しむ(エンタメ)”、1度の利用で2度楽しめるような場所にしたいという思いがありました。

そのような中、情報収集を目的にスポーツテックEXPOを周っていた際に、STADIUM TUBEのAIカメラと出会いました。

それまではビデオカメラで撮影していたので、設置方法や撮る人の撮影スキルによって映像の質に差があったり、撮影をサボって定点固定撮影になったりすることがしばしばでした。

それを録画予約するだけで人の手をかけず、テレビ中継に近いカメラワークの映像を一定のクオリティで残せると聞き、これは一気に問題解決できると思いました。

そして当時、国の事業再構築補助金を活用できることが見込めたので、すぐに導入を決めました。」

映像がマナー向上に貢献!?

アイデアで誰もが気持ちよく使える環境づくり

スポーツ施設ではSTADIUM TUBEで撮影した映像を利用者向けに販売されることが多いですが、ウルトラスタジアム舞洲ではそれに加えて少し変わった活用方法もされていると伺いました。

「当施設では映像販売もしていますが、施設の利用ルールを守ってくださった利用者の方には無料で映像視聴プレイヤーのURLをお渡ししています。

例えば車の送迎ルールや駐車マナー、喫煙場所、トイレ・ゴミの後始末など、施設のルールを守って綺麗に使ってくださった利用団体の方には映像を無料でプレゼントし、啓発に努めています。反対に守ってもらえなかった時にはどこを改善してもらえたら次はお渡しできるというのをお伝えしています。

ただ伝えるよりも利用者の方に自分のこととして感じていただきやすいですし、施設としてもしつこくかつ細かく注意するのはお互いに良い気持ちにはならないですからね。

何より映像がもらえるとなるとルールを守らせようと周知徹底に尽力してもらえますし、もちろん喜んでもいただけますし。次も当施設を使いたいと感じてもらえるきっかけになればと思っています。

こういった利用者の方とのコミュニケーションツールの一つとしてSTADIUM TUBEの映像を活用し続けています。」

今の時代の都市型多目的球技場として

あるべき姿を実践しながら見せていきたい

最後に今後『ウルトラスタジアム舞洲』が目指す姿について伺いました。

「人口過密な都市部ではやりづらいイベントはもちろん、多種目・多用途な人工芝グラウンドとして、サッカー以外の目的の人も気軽に集まれるような場所にしていきたいと考えています。

例えば週末お父さんが出る大会に家族で応援に来て、そこでお母さんや子どもたちが一日過ごしたり、その体験をきっかけにお子さんがサッカーに興味を持ったり。そんな連鎖が起きれば最高ですね。

『ウルトラスタジアム舞洲』という場所から、大阪のサッカー好きな人たちをはじめスポーツやイベントを通じて地域の人たちが盛り上がるようなきっかけが生まれると嬉しいですね。」

この事例で使われているSTADIUM TUBEのプラン

2眼レンズを備えた
屋内競技向けモデル

S2モデル